東京・ニューヨーク・リスボンにオフィスを持つシネリック社及びシネリック・クリエイティブ社は、主に劇映画とドキュメンタリーの企画・プロデュース、あらゆる映像の制作・ポストプロダクションのサービス、そしてフィルムの修復と保存を行っています。
劇映画とドキュメンタリーの企画・プロデュースに関しては、主に日本と海外の国際共同制作を手がけ、野心的なインディペンデント映画の実現に定評があります。代表作としてはイランの巨匠アミール・ナデリ監督の『CUT』、スティーブン・ノムラ・シブル監督の『Ryuichi Sakamoto: CODA』、 福永壮志監督の『アイヌモシリ』、山崎エマ監督の『甲子園:フィールド・オブ・ドリームス』、伊藤詩織監督の『BLACK BOX DIARIES』があります。携わった多くの作品が世界を代表する映画祭でプレミア上映され、ベネチア、ベルリン、ロッテルダム、釜山、トロント、トライベッカ映画祭などで賞を受賞しています。
世界標準のハイエンド設備を備えた施設で行うポストプロダクションは、カラーグレーディング、VFX、映画のオープニングタイトルなどを手がけ、デジタルマスタリングやDCP作成まで幅広くこなします。劇映画やドキュメンタリーを始め、TVコマーシャルやデジタルコンテンツの日本語・英語通訳、英語字幕作業、国際向けの映像編集やトレーラー作成など、あらゆるニーズをサポート。TVコマーシャルやプロモーションビデオ制作などをクライアントと共に企画し、ディレクションも行います。
フィルムの修復と保存は、1982年にニューヨークのシネリック社が設立されて以来、アナログとデジタル修復のパイオニアとしてリキッドゲートスキャニングや4Kデジタル修復を行っており、業界を代表する会社です。『博士の異常な愛情』『王様と私』『民族の祭典』などの作品を筆頭に1000本以上の映画の修復を行ってきました。
2017年にはポルトガル・リスボンに施設をオープン。
日本映画においては、溝口健二監督の『雨月物語』や小津安二郎の『晩春』なども修復しています。

JAPAN TEAM
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Eric Nyariエリック ニアリ
Producer
東京とニューヨークを拠点に活動する映画プロデューサー。アカデミー賞およびBAFTAに2度ノミネートされ、ピーボディ賞を受賞している。劇映画、ドキュメンタリー、修復作品など、幅広いジャンルを手がけている。
マーティン・スコセッシが率いるThe Film Foundationと共に、溝口健二の『雨月物語』『山椒大夫』『近松物語』、稲垣浩の『無法松の一生』、小津安二郎の『晩春』、市川崑の『野火』といった、日本の古典映画の4K修復を監修した。
日本においては、アミール・ナデリの『CUT』、坪田義史の『シェル・コレクター』、スティーヴン・ノムラ・シブルの『Ryuichi Sakamoto: CODA』、奥谷洋一郎の『Odoriko』、福永壮志の『AINU MOSIR』『MOUNTAIN WOMAN』、山崎エマの『KOSHIEN: Japan’s Field of Dreams』『The Making of a Japanese』、曽良ネオの『Ryuichi Sakamoto | OPUS』など、多数の作品をプロデュースしている。
2024年には、曽良ソラによる長編劇映画のデビュー作『HAPPYEND』がヴェネチア国際映画祭でプレミア上映され、世界各地で受賞している。2025年には、伊藤詩織監督作品『Black Box Diaries』、山崎エマ監督作品『Instruments of a Beating Heart』の2作品がアカデミー賞に同時ノミネートされ、日本映画として初めて、長編ドキュメンタリー部門と短編ドキュメンタリー部門の両方で候補入りを果たし、また同年に長編・短編ドキュメンタリーの両部門でノミネートされた人物としては、30年以上ぶりの事例となった。
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Ema Ryan Yamazaki山崎 エマ
Director / Editor
東京を拠点とするドキュメンタリー監督。米アカデミー賞にノミネートされるなど、国内外で高い評価を受けている。
大阪で日本人の母とイギリス人の父の間に育ち、日本と西洋の文化の間を行き来しながら育つ。ニューヨーク大学で映画制作を学んだ後、日本人でありながらアウトサイダーでもある独自のストーリーテリングの視点を活かしてきた。
最新長編映画『小学校〜それは小さな社会〜』は、日本の公立小学校での1年間を追った作品である。前例のない東京の学校への取材を敢行し、小学1年生と6年生に密着し、日本社会の一員となるために必要な特性を学ぶ子供たちを撮影。自身が日本の小学校に通っていた経験から、日本社会の基盤は学校制度にあるという山崎の信念から生まれた作品である。2023年の東京国際映画祭でプレミア上映され、ドイツのNIPPON CONNECTION、ニューヨークのJAPAN CUTSなど、欧米最大の日本映画祭で観客賞を受賞。 日本では13館で公開された後、100館以上に拡大公開され、日本の教育制度について広く話題を呼んだ。
『小学校〜それは小さな社会〜』から生まれた短編『INSTRUMENTS OF A BEATING HEART』は、アカデミー賞短編ドキュメンタリー部門にノミネートされ、山崎は日本を題材にした作品で同部門にノミネートされた初の日本人監督となった。また、国際ドキュメンタリー協会(IDA)の権威ある年間賞で最優秀短編ドキュメンタリー賞を受賞した。『INSTRUMENTS OF A BEATING HEART』は、ニューヨーク・タイムズのプラットフォームで史上最も視聴されたドキュメンタリーのひとつである。
前作『甲子園:フィールド・オブ・ドリームス』は、日本の高校野球という現象を探求している。NHKとの共同制作である本作は、歴史的な100回目の夏の大会期間中、2校(1つは大谷翔平の母校)の監督と選手たちを追った、親密でドラマチックな作品である。本作はESPNでゴールデンタイムに放映され、NYTの批評家注目作となり、クライテリオン・チャンネルで特集され、日本でも劇場公開された。
長編デビュー作品『モンキービジネス:おさるのジョージ著者の大冒険』ではアニメーション、アーカイブ素材、インタビューを使いおさるのジョージの知られざる誕生秘話を伝えている。さらに、エディターとしてはマーク・レヴィン監督『CLASS DIVIDE』(2015年DOC NYC審査員大賞)、河瀬直美監督『東京2020オリンピック』(2022年カンヌ国際映画祭)、伊藤詩織監督『BLACK BOX DIARIES』(2025年アカデミー賞ノミネート)など注目作に関わっている。
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Fumiro Sato佐藤 文郎
Director / Editor
島根県出雲市生まれ。 伊藤詩織監督作『Black Box Diaries』(2024)、チャールズ・エバンス・Jr監督作『Before the Ballet』(2024)、福永壮志『山女』(2023)など長編映画にカラリストとして参加。
大学在学中から映画、TV番組のCG制作、アニメーターとして活動し、ポストプロダクション勤務を経たのち、フリーランスの演出として活動。クリエイティブ・エージェンシー、UltraSuperNewに映像ディレクターとして参加。30本以上のTVCM、PVを監督。「クラッシュ・オブ・クラウン トレイン篇」「RedBull 5G」などを多数監督した。
2017年からシネリックNYにてVFX/Flame Artist/Coloristとして、映画、コマーシャルなど多くのプロジェクトに携わっている。