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無法松の一生

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『無法松の一生』とは、明治末期の九州小倉を舞台に、無法松と呼ばれる人力車夫・松五郎の生き様を、哀切に満ちた心温まるエピソードとともに綴り、理想の女性に対する美しき愛情、男の真情を描く感動巨篇です。

1958年にベネチア映画祭で金獅子賞を受賞した三船敏郎主演のカラー版が有名ですが、今回修復されたのはその15年前に同じ監督・同じ脚本で制作された白黒のオリジナル版。戦中・戦後と二度にわたる検閲を受けたにも関わらず、その呼び声は高く語り継がれてきました。

大スター阪東妻三郎が主演し、のちに『羅生門』『雨月物語』などを撮影した宮川一夫の原点と呼ばれる名画は、戦意高揚映画が飛び交う時代に輝いた、人間味溢れる作品です。

終戦75周年となった2020年、新型コロナウィルスによるパンデミックの中、マーティンスコセッシ率いるフィルム・ファンデーションとKADOKAWAの支援・協力の元、ニューヨーク、リスボン、東京を跨いでシネリック社が4Kデジタル修復。ベネチア映画祭のクラシック部門でワールドプレミアされ、東京国際映画祭でも上映されました。

本作修復と同じ時期に短編ドキュメンタリー
『ウィール・オブ・フェイト~映画『無法松の一生』をめぐる数奇な運命~』も制作。

ナレーションにリリー・フランキーさん、アニメーターに古川タクさんを迎え、山崎エマ監督が本作の知られざる数奇な運命を紐解くとともに、宮島正弘撮影監督の修復にかける想いと、コロナ禍での国境を越えた修復に密着しました。このドキュメンタリーは、ベネチア映画祭と東京国際映画祭を皮切りに、今後も本編とセットで上映される予定です。

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