2016年、シネリック社は歴史的な4K修復プロジェクトに参加しました。
日本映画の巨匠、溝口健二監督の名作『雨月物語』『山椒大夫』『近松物語』の3本の修復を、マーティンスコセッシ率いるフィルム・ファンデーション、KADOKAWA、国際交流基金の支援・協力のもと行いました。
修復版の『雨月物語』はカンヌ映画祭プレミア、そして『山椒大夫』『近松物語』はベネチア映画祭でプレミアを経てニューヨーク映画祭や東京国際映画祭を含む数々の映画祭で上映され、各国での劇場公開やクライテリオンによるブルーレイ化もされました。
雨月物語
近松物語
墨絵のような溝口監督及び宮川一夫撮影監督の白黒の世界観を再現するべく、マスターポジフィルムからの修復を行い、長年宮川一夫の右腕として共に活躍した宮島正弘さんとスコセッシ監督自ら修復監修。作品は世界中から絶賛を浴び、修復された日本映画の最高峰との評価を得ました。
山椒大夫